準決勝 対 鎮西高校戦(3月25日 Mコート 第4試合)
  佐世保南  3  25-23 
 25-18 
 25-20 
 0  鎮西(熊本)
 鎮西・岡本と佐世保南・重村、大会きっての好セッター同士が準決勝で相まみえた注目のこの試合は、2人のトスが組み立てるコンビバレーはいったいどちらが上なのかを決する譲れない戦いでもあった。
 まず佐世保南が澤山の速攻で先取点をあげ、井上、宮本が得点を加えていく。対する鎮西も安藤、組永がサイドから決め、双方とも互角の滑り出しとなった。スコアが5-5となった後、佐世保南のコンビが乱れ、さらに岡本が得意のブロックを連発で沈めて、流れは鎮西に。佐世保南はさらにサーブやスパイクのミスを重ね、鎮西・畑辺のブロックを浴びて、自慢のコンビが機能不全に陥ってしまう。
 スコアは鎮西の18-13。追い込まれた佐世保南のベンチが、ここで動いた。後衛に下がったライト宮本に代えて白川を投入、彼にセッターを任せ、重村をライトで攻撃の駒に起用する作戦だ。これまでもしばしば使っていたこのパターンが、まんまと的中。重村はすぐに右からの強打で14点目をたたき込み、その後も彼のスパイクやブロックが冴えわたって、その高さと攻撃力を生かすことに成功した。さらに宮本を再びコートに戻すと、その宮本も強烈なライト攻撃でチームの勢いを加速。佐世保南のしたたかな戦略が鎮西の流れを見事に断ち切り、第1セットはまんまと佐世保南がものにした。
 尾方の速攻で鎮西が先手を取った第2セットも、5-5から佐世保南が逆転。セット終盤には澤山と重村の3本のブロックで佐世保南がリードを広げ、鎮西にプレッシャーを与える。そのブロックを恐れて鎮西・富田がタッチアウトを狙って放ったスパイクが大きくそれ、第2セットも7点差で佐世保南がものにした。
 もうあとがない鎮西は、安藤のサイドアタックなとで対抗し15-15。この均衡から2点を奪って抜け出したのは鎮西だった。ところが、その直後に重村の強打と自分たちのミスで鎮西は痛恨の逆転を食らってしまう。一方、佐世保南は再び白川と宮本を入れ換えながらリードを固めてゆき、井上のブロックなどでたたみかけて、最後は木村が時間差を決めて勝負あり。作戦の妙とブロックの力で上回った佐世保南が、同じ九州の名門校を下し、初優勝へ挑むことになった。
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九文の選手たちも応援してくれました

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