決勝 対 東北高校戦(3月26日 Mコート 第1試合)
  佐世保南  3  19-25 
 27-25 
 25-16 
 25-15 
 1  東北(宮城)
「初優勝へのプレッシャーはない」と佐世保南・北島監督が意欲を見せれば、「力はこっちのゾーンのほうが上だから」と、東北・佐々木監督も自信をチラリ。その両校の決勝対決は、まず洞口が鮮やかに速攻を決め、中島が2本のブロックで佐世保南の攻撃をシャットアウトして、のびのびと躍動した東北の1年生がゲーム序盤のペースをグッと引き寄せた。その後も、ともに好レシーブを見せてピリッと引き締まった展開を東北がリードし、攻守と1年生の活躍によって18-12と佐世保南を追いつめていった。 佐世保南はライト宮本に代えて白川を入れセッターに置く変則シフトを敷き、局面打開を図るが、開いた点差を縮めることができない。そんな相手を尻目に東北は、スーパーレシーブから福田がアンダーで上げたボールをライト高橋が一発で決め、佐世保南を圧倒して第1セットを奪った。

 第2セットに入ると、重村の高さを生かしたトスがうまく回り始め、井上や宮本の強打などでセット序盤は佐世保南が攻勢に転じる。しかし、洞口のブロックと加藤のサービスエースでまたしても東北がじわりとリード。さらに、不調をかこっていたエース福田が3本の強打をたたき込み、その後も加藤がキレのあるスパイクでチームを引っ張る。佐世保南もボールをよく散らし、試合は接戦に。セット大詰めは東北が24-22と佐世保南を瀬戸際まで追い込んだ。 だが、ここから佐世保南は木村が強打で踏ん張り、服部がエンドラインぎりぎりにサービスエース。東北の2つのミスの後、澤山の速攻で佐世保南が試合をタイに押し戻した。
 第3セットは佐世保南が2連続ブロックポイントで先制。佐世保南はレシーブでもすばらしい集中力を見せ、攻撃へつないで8-2と優位に立った。中盤には佐世保南・宮本がボディーブローのような強打2発をたたき込み、19-11。東北は自慢のブロックがすっかり影を潜め、佐世保南のコンビバレーに翻ろうされてセットを連取された。  第4セットも佐世保南主導のペースは変わらない。「第2セット途中からトスを高く上げることを意識した」重村のボールさばきで佐世保南はオープンスパイクもよく決まりだし、右足のねんざで大会前は出場さえ危ぶまれたレフト木村までも強烈なアタックでチームを勢いづけていく。ブロックでも東北を完全に凌駕した佐世保南は勝利に向けてスパート。服部が速攻を決めてマッチポイントを握ると、井上のジャンプサーブがネットインして、ついに勝負あり。

    

 インターハイ準優勝の実績を引っさげて春高へ25年ぶり2度目の出場を果たし、見事に決めた佐世保南の初優勝は、結果的に女子・九州文化学園とともに長崎勢のアベックVとなった。「選手たちが自分の意思でプレーして優勝を勝ち取りました」と、北島監督も手放しで選手たちの頑張りに賞賛を送った。


【21回生のみなさん】

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